2023-01-01から1年間の記事一覧

出会い

その人は、いつも顔を見かける人だった。 先日、たまたま同じ講座で一緒になったので、声をかけた。 「あれ〜よくお会いしますね。」 向こうも驚いている。 話して見ると、編集の仕事をしているらしい。 それでまた驚いた。 私は、 文章を書いて見てもらうこ…

Send me !

友人は、ゴスペルの会に入っている。 その歌を聞きに行ったことがあった。 先日、彼女と一緒に歩いていると、「ここの店で、舞台用に大きな十字架を二つ買った。」と教えてくれた。 キリスト教とは何も関係無く、無邪気に話す。そんな彼女のかざりのないとこ…

シンクロニシティ

強い雨のが降る中、友人が「お茶できしない?」と誘ってくれた。 ちょうど気晴らしをしたかったから、楽しい気分で出かけた。 子どもの頃のように、雨降りがなんか楽しい。坂道に小川がいくつも流れている。しかし、残念ながらアスファルトだからダムは、作…

滔々と

一日中強い雨が降っていた。 路地の坂道には、縞模様が描かれ、太い帯のように滔々と流れていた。 そして不思議だったが、外はとても明るく感じられた。 心の中にも雨が降り続けているが、明るい未来を暗示しているように思えた。 社会福祉協議会へ不足して…

並木

駅近くのビルから出て、交差点に向かって歩き出すと、道路脇の並木が青々と立っている姿が見えた。 その間から、遠くに六本木ヒルズがのぞいている。 知らぬ間に随分と葉が茂った。 巷では、パンデミックの恐怖に右往左往していたのに、木立は毅然とした存在…

コール

先日の夜だった。母からの電話の着信があった事に気づいた。 翌朝、午前に電話をしてみたが誰も出ない。 高齢だから、何があってもおかしくない。私だって同じだ。 考えても仕方ない。何があったら連絡があるだろう。 頭の隅でそんな事、考えながら過ごして…

なごり雪

参考資料とともに、メッセージを送った。 「晴れた朝、窓を開けると心地よい風が、木々を揺らしています。」 友人から「こちらは、名残雪です。こんなこともあります。」と返信がある。 北国では、ゴールデンウイークの最中に雪が降る事もあった。懐かしい郷…

くやしくて

くやしくて眠れない夜。 誰に聞いたところで答えなどあるわけでもない。 仕方がないから、 一人で、難しい本を何度も、暗誦する様に読んだ。 しかし、今のように泣くことはなかった。 歳をとって涙もろくなったからではない。 泣くことも出来ないほどの悔し…

あーカイヤに幸せになってもらいたい

友人と数年来、読書会をしている。私が読む小説『ザリガニの鳴くところ』の主人公カイヤは、幼い頃に自然の中に一人取り残された。動物たちである友人に心を育まれて生きた。しかし教育を受けていないため、偏見から窮地に追い込まれて行く。 長い物語は終盤…

地球

自分は、地球の一部でしかないと気づいた時、物の見方が変わる。自然と語り合うと生きている自分が居ると気づき、もう一度自分の言葉を取り戻す。 私は、川の流れが好きで、いつまでも眺めていたかった。そこには、沢山の魚が泳いでいた。一瞬で変わる風景。…

Rescue Hub

先日、受講した講座でレスキュー・ハブという特定非営利法人を運営している方のお話を聞いた。 社会のこころの貧困の縮図が弱者をさらに追い詰めて行く。犯罪組織の巧妙さにも驚いた。 犯罪に巻き込まれたりしないと殆どの人は、思っている。しかし、他人事…

どうぞイスにすわって空を見ましょう

山坂の多い長崎では、坂道を登ったところで休憩出来るように椅子が置いてある。 でも、こんなかわいい椅子は滅多にないと思い、私はさっそく娘を座らせて写真を撮った。 近くには、幼稚園があり子供たちの楽しそうな姿が目に浮かぶ。 横の看板に「どうぞーー…

こいのゆくえ

年末年始に家族4人で旅行に行った。その水路には、いつもコイがたくさん泳いでいた。家族旅行では、そんな時しか行ったことがなかった。 娘は、コイが群れになって泳ぐ様子を婿に見せたかったようだった。 しかし、予想を裏切りコイの群れは、浦上川にも、中…

健診

ネコの健診で、前日は22時から絶食していた。 昨夜は私の帰りが遅くて、22時を過ぎてしまい、ネコに隠れて夕食をとるのは気が引けてしまった。 だから、途中のコンビニのイートインで軽食を食べて帰る。 そして、帰宅してから、こっそりとキャストフードを隠…

迷路

電停で降りて、山の中腹に見える友人の家を探しました。 車は、通れない急な坂道です。すぐ近くなのにどこまで行っても、なかなかたどり着けません。 娘と一緒に、迷い道を楽しみました。どこかから、イノシシが出てきそうです。 もう、ずいぶん体力を使いま…