迷路

 電停で降りて、山の中腹に見える友人の家を探しました。

車は、通れない急な坂道です。すぐ近くなのにどこまで行っても、なかなかたどり着けません。

娘と一緒に、迷い道を楽しみました。どこかから、イノシシが出てきそうです。

もう、ずいぶん体力を使いました。

Google mapを頼りに、また下まで降りて、道を探すしかありません。

途中ですれ違った女性に道を尋ねました。

「みんな幼稚園を横切っていってるんですよ。」と教えてくれました。

これぞ天の助け!

と思った時、フェンスにハート形の模様を見つけました。

恵まれたのは、久しぶりに会えた人と、人の力を借りる宣教師の物語でした。

道なき道を行き思いがけず、進んだ道に灯りの兆しが見えて来ました。

 

 

 

 

 

応援歌

 4か月重ねて来たグループセッション。

「どうしてそれをやりたいんですか?」と何度も聞いてくれた仲間がいる。

自分が創りたい未来を応援してくれる仲間がいる。

それだけで、価値がある。

♪ガンバレや!俺がそばでみててやるから~♪

若者向きのやや乱暴な歌のメッセージ。

応援してくれる仲間の気持が嬉しくて、前進して行く。

来月は、卒業スピーチが待っている。

 

命日

今日、予定していた講座に行くと、変更になっていた。

それに誰も、気づかなかった。遠方から来られている人も居た。

何度も顔を合わせているうちに、気心が知れる間柄となった4~5人が集まった。

そして何となく車座になって、話が始まった。

一人の物知りな女性がこんな話をしてくれた。

「昔ある修道士に弟子が何千人にも増えてしまった。そこで、彼の懸念があった。この中で学識や地位を権力に使うものが出てしまう恐れがある。だからこの会は、地位を修道士のままで留め置く様にした。」との事だった。

 話を聞きながら、亡くなった父を思い出していた。今月末に命日がある。

 若い頃に、父の看病に就きながらすごした年末の日々が蘇っていた。

 あれからもう30年が過ぎた。と感慨深かった。

 

ストック

 

 子供が仕事で残業になりそうな時、仕事場が私の住む所からの方が近いので、時々泊りに来ます。

 「来週泊まらせてほしい。」と、先日も連絡がありました。

 私は、❝お母さんスイッチ❞が入ります。毎日少しづつ、料理しては保存をしていました。

 そこへ、「宿泊は延期です。」の連絡が入りました。

 食材は、もうたくさん買い込んでいます。

  少し気分を変えてから、楽しみながら料理をすることにしました。

 玉ねぎをじっくり炒めて、時間をかけてハンバーグを作り終えました。

 

 ひと段落して、棚の整理をしていると、一冊のノートが出て来ました。

「どうすれば話し合いがうまくいくだろうか?」と、私が仕事で悩んでいた頃の事です。

子供がノートにこんなかわいい絵を書いてくれていました。

  

 人生最大の困難に直面していると思う時も、誰かに相談できれば何とかなります。

 ❝家族の愛のストックがあるから❞

 どんな困難も、のり越えて行けるだろう。

 ハンバーグをストックしながら、

 そんなことを考えました。

 

 

プロデューサー

 午後から自治会のイベントがあり、ミニコンサートも予定されています。

 私は自治会の伝達係りです。

 準備は、朝の七時から始まりました。

 5名の方が準備良く会場を作って行きます。プロデューサーの性格が、伝わります。

 観ていて、楽しい。

 私も、こんなふうに自分の人生をプロデュースしたいなぁと思うのでした。

カイツブリ

 友人が、「鳥のひながちょうど生まれたところだから行こう。」と公園に誘ってくれました。頭の所が茶色のカイツブリが数羽、水面を泳いでいました。

 今日は、さわやかな風が通り過ぎて行きました。

 友人が「天然の扇風機だ。」と言って、笑いました。

ONENESS

地球交響曲第9番』という映画を観て来た。

 炎のマエストロ小林研一郎の指揮。

 彼の情熱に、地球は一つになり命を歌い上げる。

 どんな絶望感も負けてしまう力強さ、真剣さが伝わって来た。

  

  明るい考古学者のスティーブン・ミズンは、日本のアイヌや沖縄の民族文化を住民とともに楽しむ。

 彼は、言葉を持たず絶滅したネアンデルタール人は、歌でコミュニケーションをしていただろうと想像している。

 

 何が起こるのか、分からない地球。

 感動の映画だった。