命日
今日、予定していた講座に行くと、変更になっていた。
それに誰も、気づかなかった。遠方から来られている人も居た。
何度も顔を合わせているうちに、気心が知れる間柄となった4~5人が集まった。
そして何となく車座になって、話が始まった。
一人の物知りな女性がこんな話をしてくれた。
「昔ある修道士に弟子が何千人にも増えてしまった。そこで、彼の懸念があった。この中で学識や地位を権力に使うものが出てしまう恐れがある。だからこの会は、地位を修道士のままで留め置く様にした。」との事だった。
話を聞きながら、亡くなった父を思い出していた。今月末に命日がある。
若い頃に、父の看病に就きながらすごした年末の日々が蘇っていた。
あれからもう30年が過ぎた。と感慨深かった。