神さま

 もらわれて来た頃は、誰からも可愛がられたペットの白ネコ。

 静かに家族を見守る事は今や、神の領域に達している。

 家族にどんな騒動が起ころうと決して動揺せず、いつものんびりと構えている。

 こんなふうに悟りが開ければ、易々と生きられるだろうに。

 白ネコは、「飛躍が足りないんだよ。飛べばいいのになぁ、」とでもいいたそうに寝そべっている。